色の視認性

配色によっては、文字が読みやすくなったり、読みづらくなったりする。例えば、黄の地に白の文字という配色では、ほとんど字を読むことができない。これは、黄も白も明度が高く、2色の差がほとんどないからである。逆に黄色の地に黒の文字の配色は、コントラストが強く、はっきりと読むことができる。これを色による視認性と呼んでいる。

視認性が高い配色は、明度差が強いものになる。キャッチコピーなどは目立つことが要求されるが、視認性の高い配色をすればいいということである。しかし、視認性が高いからといって、いつも地を黄にして、黒の文字ばかりを使うことはできない。配色には、それなりのイメージがあるからだ。白地や黄地に赤の文字がよく用いられるのは、視認性が高いこともあるが、赤が持っている誘引性も影響している。

 

金赤

日本のチラシの中でもっとも多く目に付くのが金赤と呼ばれる鮮 やかな赤である。この色は、色彩でいう赤ではなく、朱色に近い。 Ml00 %、Yl00 %という混色比である。つまり黄が入っている分、オレンジに近いのである。この色はヨ一ロッパではバ一ミリオンと呼ばれている。赤系で、もっともエネルギーに富んでいる色なので、人の目を捉える。日本は古来から朱色を好んできたと言われている 。明るく、朗らかで情熱的な性質の朱色は、配色の中心に位置している。ただし、使いすぎは、全体に軽薄な雰図気にしてしまう。配色の時に、いかにこの金赤を効果的に使用するかを考えて、できるだけ、使う場所を狭くした方がよい。