嗜好色

人にはそれぞれ異なる好きな色がある。それを嗜好色と呼んでいる。嗜好色は決して、自分に似合う色というものではない。噌好色 はあくまでも自分が好きな色である。嗜好色は、変化していく。幼 児の頃より、成人に至るまで何度か変化する。高年齢になるにしたがって定着してくる。ただ、国民の平均的晴好色は、不思議と一定している。しかもそれは世界的に共通している。たとえば、日本では赤が晴好色のトップであるが、これは世界のほとんどの国が同じである 。2位は青というのも変わらない。したがって国や民族によって噌好色が違うということはない。嗜好色をうまく使うことによって、好感を持ってもらえる。ただし、全員がその色を好きなのではなく、 あくまでも平均値であることに違いない。年代によっても異なるので、ターゲットによって使用する色を選択することが基本である。

 

統一感とイメージ

折り込みチラシは、目立とうとするためか赤を中心としたイメージとしては、カーニバルの配色になっているものが多い。それを一枚取り上げれば十分目立つのだが、周りもカラフルな状況の中では、逆に影が薄くなる。そこで、色味を絞って画面に統一感を出し、他のチラシとの差別化を図ることが考えられる。色味を統一する場合、もっともシンプルなのは同系色を使うことである。同系色を使うことによって、チラシの面積全体からその色のイメージだけが前面に出てくるので、カラフルな環境では十分目立つ。もう一つの方法は、3原色(赤黄青)から1色除いて配色するものである。もちろん、部分的に2色以外の色をほんの少量だけ使用してもいい。赤と緑のように3原色以外の配色になってもかまわない。統一感を図ることは強いイメージを作るための手段でもある。

色による差別化

企業のイメージ戦略の中心は、使用する色(コーポレートカラー)を常に一定にすることである。その配色を見ればその企業を思い出す

ぐらい、強い効果を発揮する。色の持つ固有のイメージを利用することによって、他社との差別化が図れる。例えばある企業が赤のイメージを採用しているとしよう。単なる赤ではなく 、安定と信頼感を持たせるため黒を10%混ぜた色をコーポレートカラーにする。その赤は、その企業しか使わないので、よく見られる赤ではなく、個性化された赤として感じられる。チラシで使う色を限定し、常に同じ配色でデザインする。見る人は、企業名を確認するまでもなくその企業を思い出すようになる。この場合、使用するレイアウトや題字の出し方なども統ーを図る。

 

コーポレートカラー

企業のイメージを統一するために、制定している色。CI(コーポレ ートアイデンティティ)による企業のイメ ージ戦略の一環で行われる。多くの場合、1色決めているのではなく、時には2色以上の場合もある。中心的な色をメインカラー、補助的に使用する色をサブカラーと呼んでいる。いずれにしても、配色によってイメージを作ろうという意図が働いている。コーポレートカラーは、会社の精神、使命、信念などから選ばれる。単に目立てばいい、というような 考えではない。その結果、他の企業と差別化が図れる。もちろん、その色を認知させ、浸透させる努力を企業はしなければならない。 色の混色比、配色のルール、使用マニュアルなどによって色がで たらめに使われることを防止しなければならない。その色を見るとその企業を思い出す。ブランドに直結しているので、軽く扱うことはできない。コーポレートカラーは企業にとっては経営戦略に関わる重要なものであると言える。